Mon, 06 Oct 2008
Leopardで使えるASLfontとNiigataを作ってみた
Classic Mac OSの時代のフォントには、何というか味のあるというか趣きのあるものが少なくありません。Chicago、Geneva、Monaco等々。日本語フォントにおいても、いくつか。そうしたフォント達の中には、今のシステムにも受け継がれているものもあり、またそうでないものもあります。タイトルにあるASLfontやNiigataは、後者に属するものです。
ASLfontにせよNiigataにせよ、丸漢フォントの時代からある古いフォントです。これらが現在使われることがないのは、ひとつにはClassic Mac OS時代の独自フォーマットのフォントであるためです。Mac OS Xで使える形式に変換する方法も公開されていますが、それが公開されたのはMac OS Xの時代になってかなり経ってからでした。今となっては、その変換方法を行なえる環境が手元にある人も少ないと思います。そしてもうひとつの理由は、Mac OS Xにおいてアンチエイリアスされた美麗なフォント環境が主流となったこと。ヒラギノの表示を見てしまった後では、日本語ビットマップフォントを使う意味が見出せない…でも最近、何でもアンチエイリアスがかかっていれば良いというものでもない、と思い始めました。切っ掛けは、Leopardのターミナルのデザインのひとつ、Proというものを見てからです。アンチアイリアスのかかっていないMonacoによる表示は、新鮮でした。
…ハードディスクの中を漁っていると、以前に丸漢フォントから変換したASLfontとNiigataが出てきました。9ポイントか12ポイントでないと表示が崩れてしまうのと、チルダやバックスラッシュの問題があって、放ってあったものです。自分の考え方は、以前とは違っています。今回、これを使って、fontforgeというオープンソースのフォントエディタで修正してみようと思い立ちました。特に変ったことや難しいことはしていないので中略…以下のようになりました。十分に味も趣きもあり、結構見易い感じになっていると思います。