How My Heart Sings

Wed, 02 May 2012

スペインの作曲家強化(中略) ー Ernesto Halffter

Ernesto Halffter(エルネスト・アルフテル)(1905生1989没)はスペイン出身のクラシックの作曲家。兄とともにGrupo de los Ocho(スペイン八人組)と呼ばれる。兄のクリストバル・アルフテル間違えたロドルフォ・アルフテルが独学らしいのと違って、ファリャの弟子。スペイン内戦時はこれを嫌ってポルトガルのリスボンに避難し、その後スペインの内情や国外との関係が落ち着く1953年まで戻らなかった。兄と違って政治絡みの話しは無いみたい。…五つ違いの兄弟で、同じ作曲家で、でも違う人生になっていくものなのだなあ、と。

リストに挙げたのは、ピアノ曲全集、歌曲全集、Sinfonietta en Re Mayorの入っている盤、Rapsodia Portuguesaの入っている盤。…多分、ファリャに師事したことが作風に影響を与えているのだと思う。兄のほうはピアノソナタとか書いて頭でっかちっぽいところがあるんだけど、弟のほうは民族主義的なものを残して、且つSinfonietta en Re Mayorみたいな新古典主義的な曲を書いている。もう少しオーケストラ曲を聴いてみたいんだけど、iTunes Storeには無いみたい(映画音楽ならひとつある)。

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スペインの作曲家強化(中略) ー Rodolfo Halffter

Rodolfo Halffter(ロドルフォ・アルフテル)(1900生1987没)はスペイン出身のクラシックの作曲家。スペイン内戦時は第二共和国側(負けた方な)にあったため、戦後はメキシコに亡命。そこで後進の指導や作曲を、後には赦されてスペインで指導する機会もあった。…自分はMusica Mexicanaっていう録音でこの人の曲を聴く機会が有ったのだけれど、解説書とか読まないのでこういう背景とか知らないまま、普通にメキシコの人なのだと思っていた。同盤に収録されているObertura Festiva Op. 21Tripartita Op. 25には民族的な風味はまったく感じなかったけれど、Violin Concerto Op. 11は編成も手伝ってかそういうっぽいノリが感じられ、楽しく聴いておりました。

今回の強化月間にあたっては、iTunes Storeでナクソスの室内楽曲シリーズ三枚が最初に目に付いたので聴いてみたのだけれど…どうも、第一集の弦楽四重奏曲とかは地味で微妙な感じ。第三集はピアノソナタ等が入っていて、これは地味だけどそこそこ面白い。この三枚からなら上のリストのみっつめに挙げた第二集が良いと思う。ストラヴィンスキーやミヨーを彷彿とさせる、カクカクがたがた新古典主義的な曲Divertimento, Op. 7aが楽しいので。リストのふたつめ、同じくナクソスのオーケストラ曲を集めた一枚も同じ趣向の曲が多く入っていて楽しい。

スペインっぽさは、どうなんだろう…全体を通してあまり感じ取ることがなかった。上に挙げたリストの二枚目にはオーケストラ伴奏の歌曲が入っていて、これだけはスペインっぽさ満載だった。歌曲だと地が出るのか野生に戻るのか、他のみんなもそういう傾向がある。弦楽四重奏だのピアノ・ソナタだのというフォーマットで作曲しようとすると、良さが死んでしまうというか習作っぽくなってしまうのか。

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Sun, 29 Apr 2012

グラナドスのヴァイオリン・ソナタ

一応、作品一覧等には載っているのだけれど、ほとんど演奏されることもなく埋もれてしまっている。初めて聴いたのは、大津純子さんという日本のヴァイオリニストの録音だ。「大津純子 マラゲーニャ」手元にあるはずなのに出てこなくて、リンク先のアマゾンでは中古で投げ売りになっているけど、入手可能だと判ったときはとても嬉しかった。その解説においては、LP時代に一度録音されたのみ、とある。iTunes Storeでは、ふたつみつかった。

…みつかったのは良いけれど、微妙に埋め草っぽい扱いなのはとても心外だ…フェリックス・アーヨの録音のほうではトゥリーナの全集のお尻にポツンと入っていて、最初それと気付かなかった。ぼーっと聴いていて「あれ、これって聴いたことある」となった。

曲はほんの10分と少し、単一楽章の曲。でも、曲の開始から息を飲むような美しさ。ゆらゆらとたゆたうヴァイオリン。この曲が等閑視されているのは解せない。おれ、ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタよりこっちのほうが好きだな。

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スペインの作曲家強化(中略) ー Eduardo Toldrá

Eduardo Toldrá(1895生1962没)はスペインの作曲家、指揮者、ヴァイオリニスト。iTunes Storeで漁ると、指揮者としての録音が少し出てくる。歳の近いRicard Lamote de Grignonとは友人関係。作風も似てるしな。弟子にXavier Montsalvatge(ハビエル・モンサルバーチェ)等。

弦楽器奏者らしく、iTunes StoreではヴァイオリンとピアノのためのSis Sonets、弦楽四重奏曲、弦楽合奏のためのVistes Al Mar等が入手可能なのだけれど、正直なところ保守的過ぎてもうひとつ魅力に欠ける。一方、歌曲のほうはちょっとポピュラー音楽寄りと感じるくらい親しみやすくも美しい曲が揃っていて、大変に魅力的。

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スペインの作曲家強化(中略) ー Jesús Guridi

Jesús Guridi(ヘスス・グリディ)(1886生1961没)はスペインはバスク地方出身のクラシック作曲家。フランスへ留学しスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに師事。読みはウィキペディアから拾ったので、本当か知らない。 全て、iTunes Storeでの購入。オーケストラ曲、ピアノ曲、歌曲。オーケストラ曲は中身がかぶってるな。

この人を集めようと思ったきっかけは、上に挙げた内の四枚目の歌曲集(グリディ、エドゥアルド・トルドラ、モンポウの曲が入っている)で、儚な気で叙情的な雰囲気がとても良いと感じたから。オーケストラ曲のDiez Melodias Vascasはディーリアスっぽい良く鳴るオーケストラ書法と叙情的な感じで楽しめたけれど、曲によっては微妙というか印象の弱いものもある…かな。

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Le violon intérieur....
Yasuo Yamashita
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Y.A.S.U.O Ytterbium Artificial Sabotage and Utility Organism Y.A.S.U.O Yelling Abomination from the Sunless Underground Oasis

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