Sun, 29 Apr 2012
グラナドスのヴァイオリン・ソナタ
一応、作品一覧等には載っているのだけれど、ほとんど演奏されることもなく埋もれてしまっている。初めて聴いたのは、大津純子さんという日本のヴァイオリニストの録音だ。「大津純子 マラゲーニャ」手元にあるはずなのに出てこなくて、リンク先のアマゾンでは中古で投げ売りになっているけど、入手可能だと判ったときはとても嬉しかった。その解説においては、LP時代に一度録音されたのみ、とある。iTunes Storeでは、ふたつみつかった。
- Ravel, M.: Violin Sonata - Respighi, O.: Violin Sonata - Granados, E.: Violin Sonata - Frederieke Saeijs & Maurice Lammerts van Bueren
- Turina: Works for Violin and Piano - Bruno Canino & Felix Ayo
…みつかったのは良いけれど、微妙に埋め草っぽい扱いなのはとても心外だ…フェリックス・アーヨの録音のほうではトゥリーナの全集のお尻にポツンと入っていて、最初それと気付かなかった。ぼーっと聴いていて「あれ、これって聴いたことある」となった。
曲はほんの10分と少し、単一楽章の曲。でも、曲の開始から息を飲むような美しさ。ゆらゆらとたゆたうヴァイオリン。この曲が等閑視されているのは解せない。おれ、ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタよりこっちのほうが好きだな。